"プログラミング教育"と聞くと、コンピュータを使った学習法が思い浮かぶのではないでしょうか。
「コンピュータばかり使っていたら視力が落ちるのでは?」
「プログラミングは学ばせたいけどコンピュータ依存症になったら困る」
と不安になる方もいると思います。
しかし、コンピュータを使わない「アンプラグドプログラミング」という方法があります。
コンピュータを使用しないのでお金もあまりかからない上、プログラミング的思考の基礎も学べます。
本記事では、アンプラグドプログラミングのメリットやデメリットは何なのかを解説しています。
また、小学生でも簡単に始めれるアンプラグドプログラミングの教材について、紹介しています。
目次
アンプラグドプログラミングとは?小学生でも学びやすいプログラミ教育方法
アンプラグドとは「プラグをさしていない」「接続していない」という意味です。
プラグ(コンセント)に接続しない方法、つまりコンピュータ(パソコンやタブレット)などを使わずにプログラミング的思考を学ぶ教育方法。
視力低下やコンピュータ依存の観点から、コンピュータを使わせたくないと考えている小学生のこどもを持つ親御様にぴったりな教育方法です。
コンピュータを使わなくても、論理的思考やプログラミング的思考を学ぶことができるのが良いですね。
パソコンやタブレットの操作がまだ上手でない、という小学生の子どもでも、簡単に始めることができるでしょう。
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アンプラグドプログラミングを小学生が学ぶメリット
比較的安価にプログラミングが学べる
プログラミングを本格的に学ぶには、ロボット教材やタブレット、パソコンなどの高額な電子教材の準備の必要になってきます。
アンプラグドプログラミングはコンピュータを使用しなくても学べるため、そのような教材が必要ありません。
比較的安価に始めることができるのが、アンプラグドプログラミングの特徴です。
プログラミング的思考を学べる
プログラミング技術そのものを学ぶのではなく、どのように問題を解決していくかといった「プログラミング的思考」を学ぶことができます。
これは文部科学省がプログラミング教育を通して小学生の子供に身につけさせたい教育目的の1つです。
アンプラグドプログラミングの教材で遊ぶことで、知らないうちにプログラミング的思考が身につくでしょう。</strong>
指導方法に差が出ない
プログラミング教育が必修化されましたが、プログラミングについて正確な情報を身につけている指導者はまだまだ少ないです。
この指導方法の差は問題視されており、今度も指導者の教育が必要と言われています。
アンプラグドプログラミングではコンピューターを使用しない為、指導者の技術に差が出ないため、小学生のこどもでも平等に学ぶことができます。
アンプラグドプログラミングを小学生が学ぶデメリット
実践的な技術は身につかない
アンプラグドプログラミングはコンピューターを使用しないため、実践的な技術は学ぶことはできません。
実践的な技術を学びたい場合は、専門的な教材を使う必要があります。
本格的に学びたい場合は、プログラミング教育専用につくられたロボットやコンピュータなどで、実践的に学ぶ必要があります。
プログラミングに苦手意識が生まれる可能性がある
アンプラグドプログラミングの教材の種類として
- ・絵本
・カードゲーム
・ボードゲーム
などの教材があります。
しかし、色んな種類があるゆえ、その教材を楽しめるかは子どもの個性や興味によります。
楽しさを感じないと、プログラミングに対する苦手意識が生まれてしまいかねません。
その為、一人一人に合わせた教材を選ぶことが大切です。
小学生むけアンプラグドプログラミング教材
アンプラグドプログラミング教材1:絵本
まずは最も導入が簡単な教材が、絵本です。
身近にあり、小さいころからたくさん触れていたであろう絵本なら、どんな子どもでもすぐに楽しむことができるでしょう。
アンプラグドプログラミング教材の絵本でおすすめなのが、「ルビィのぼうけん」です。
はじめてプログラミングに触れる子供を対象とした絵本で、プログラミングの仕組みを学ぶことができます。
保護者向けの解説も記載されている為、親子で学ぶことができます。
この絵本は2部構成となっており、前半は主人公のルビィが宝石を集めるという冒険の中で、友達との出会いを通してプログラミングの基礎を学べるストーリー。
後半は遊びながら学べる練習問題なので、絵本を一緒に読み進めてあげましょう。
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アンプラグドプログラミング教材2:カードゲーム
カードゲームは、プログラミングを授業に取り入れている小学校でも使用されています。
頭の中で考えていることがカードを通してわかりやすく可視化され、頭の中を整理する手助けをします。
実際に体感しながら学べるので、柔軟なこどもの頭なら、すぐ理解することができるでしょう。
アンプラグドプログラミング教材2:ボードゲーム
最近流行しているボードゲームも、遊びながら学ぶことができます。
言葉では説明しづらいプログラミング的思考を、ゲームを通して学ぶことができるでしょう。
また、ボードゲームはプレーする人に寄りスタイルが異なるため、プレーする人に合わせて色々な角度からアプローチすることができるのも特徴ですね。
まとめ
コンピュータを使わないアンプラグドプログラミングは、あくまでもプログラミング的思考を学ぶための教育方法です。
プログラミングを学ぶきっかけとして使用する方がよいと考えられます。
学んでいるうちに小学生のお子さんがより興味を持ち、もっと学びたいと意欲向上が見られたら、別な教材を使用して実践的な技術や知識の習得へとつなげるのがよいでしょう。
プログラミングは大人でも苦手意識を持ちやすい分野です。
小学生のこどもに合ったプログラミング教示をみつけ、楽しみながら身につけさせてあげたいですね。
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