AI(人工知能)の進歩により、いずれAIが人間を超すのではという話があるのをご存知でしょうか。
仕事がなくなるのでは?
と自分の将来やこどもの将来に不安を抱くかたもいるかと思います。
実際は、「なくなる仕事」もあれば「残る仕事」もあるというのが正解です。
ではプログラマーは?
これも同じで、なくなるプログラマーもあれば残るプログラマーもある。
本記事では、「残る仕事」とはどんな仕事なのか?子供のころにどんな力をつけておくべきか?について解説しています。
目次
仕事がなくなる?AI(人工知能)が人間を超えるシンギュラリティとは
数年後、自分たちの仕事がなくなるのでは、と耳にすることが多くなりました。
2013年に、人工知能(AI)の将棋ソフトが将棋の現役名人に勝った、というニュースをご存知のかたも多いかと思います。
これは一例ではありますが、このようにAI(人工知能)が人間を超す特異点である「シンギュラリティ」がおとずれると言われています。
シンギュラリティとは?
仕事が今後なくなると言われる根拠
仕事が今後なくなるという主張の根拠として、イギリスのオックスフォード大学の論文があります。
この論文のなかで、数年後に今の仕事の90%は機械(AI)に置き換わるのと公表されました。
また野村総合研究所は、イギリスのオックスフォード大学のマイケル A. オズボーン准教授およびカール・ベネディクト・フレイ 博士との共同研究を行いました。
研究により、国内601種類の職業が、人工知能(AI)に置き換わるのはどの程度か代替確率を試算した結果があります。
10~20年後に日本の労働人口の約49%に職業が人口知能(AI)で代替可能になると算出されたのです。
人工知能(AI)によりなくなる仕事とは
人工知能(AI)は、何でもかんでも出来てしまうというわけではなく、得意な仕事と苦手な仕事があります。
人工知能(AI)が得意な仕事はなくなる
人工知能(AI)は、
- データや数字を扱う仕事
- 単純作業や機械操作などの定型業務
といった仕事が得意です。
人間よりも正確に計算ができ、また作業スピードが速いので、このような仕事は人工知能(AI)によって奪われるといえるでしょう。
人工知能(AI)が苦手な仕事は残る
一方で人工知能(AI)には苦手な仕事があります。
- 複合的な判断が必要な仕事
- 高いコミュニケーション力を必要とする仕事
- 創造力や独創的な考えがいる仕事
このように、型にはまっていない仕事は人工知能(AI)にとっては難しく、理解することが困難です。
人間ならではの、柔軟な対応や発想が必要な仕事は今後も残るといえるでしょう。
プログラマーの仕事もなくなるものと残るものがある
プログラマーの仕事は、人工知能(AI)にとって代わると言われることが多いですが、実際はどうなのでしょうか。
プログラマーといっても、いろんなプログラマーの体形があります。
なくなるプログラマーの仕事
仕様書どおりにコーディング(プログラミング)を行うだけなら、人工知能(AI)ができるようになります。
このような仕事をしているプログラマーの仕事は、なくなっていきます。
人工知能(AI)なら作業も正確で速く仕事をこなせるので、人間よりも優れた仕事をすることが想像できますね。
今後も残るプログラマーの仕事
今後も残るプログラマーの仕事は、パターン化されたものではなく創造力を働かせて新しいものを生み出すような仕事です。
時代の流れにのって柔軟に変えていけるプログラマーが、必要になってきます。
いろんな経験をして、それをもとに組み込んだり新しいものを作れるプログラマーは強いですね。
新たに生まれる仕事
今後、なくなる仕事と残る仕事以外にも、新たに生まれる仕事もあります。
それは、AI事業開発責任者や、AIエンジニア/AIプログラマーといった仕事です。
人工知能(AI)を作りだしたりメンテナンスしたりする人が必要なので、こういった人材がどんどん重要視されていくでしょう。
プログラミングを学ぶことの重要性
コンピュータの仕組みと動く流れを知ることが大事
プログラミングでは、コンピュータの仕組みや、どのように動くのかを知ることができます。
人工知能(AI)を扱ったり、関連した仕事につくとすると、コンピュータについて知っておくことは不可欠です。
身の回りにあるスマートフォンやパソコンといったコンピュータも、「ブラックボックス化」されていて中身が見えないため、何がどう動いているのかが見えません。
仕組みが分からなくても、使えてしまうのです。
だからこそ、プログラミングを学ぶことで仕組みを知っておくことが大事です。
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プログラミングで学べることは単なるプログラミングだけではない
プログラミングで学べるのは、プログラミングを知って、できるようになることだけではありません。
頭の中で考えて創造力を働かせたり、新たな動きを組み込んで思考錯誤したり。
シンギュラリティが来たとしても、AIに負けずに「残る仕事」に必要な、柔軟な力が身につくのです。
またアイデアを友達に伝えることで、伝える力やコミュニケーション能力も育ちます。
プログラミングで身に就く能力、つまり「プログラミング的思考」については別記事で解説しています。
【参考記事】 |
まとめ:AIに負けない子どもを育てよう
人工知能(AI)によって仕事がなくなってしまうと聞くと、悲観的にとらえてしまうかもしれません。
しかし悲観的にとらえるのではなく、AIにより新たに生まれる仕事もあるということを知り、何をすべきかを考えるのが大切です。
子供のうちからプログラミング教育をさせることで、AIに負けない子どもを育てたいですね!
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